建築と環境デザインを手掛けるデザイングループ「SITE」を1970年にニューヨークに創立し、その代表を務めるJames Wines は、2013年、ナショナル・デザイン・アワードの生涯功労賞を受賞した。彼は11ヶ国で150を超える建築のプロジェクトに携わり、25回アートとデザインに関する賞を受賞している。彼のワークの焦点は、アートのフュージョン、周囲の状況に見られる建築とランドスケープである。ペンシルベニア州立大学の建築学科の教授を兼任する彼は、国際レベルの執筆活動と講義を行い続け、統合的思考と環境のテーマに力を注いでいる。

FoscariniとJames Winesのコラボレーションの歴史は約30年間に渡り展開されて来た。始まりは、FoscariniがWinesの主催するSITEグループとのコラボレーションで、テーブルライト/ブラケットライトの最初の作品を製造した1991年に遡る。数年後、雑誌Inventarioに載ったモノグラフ的に広義な記事により、Foscariniの歩む進路は再び SITEと交差した。プロジェクトを再考し、ランプとオブジェクトで構成されたミニシリーズのコレクションに変容させるFoscariniのアイディアに繋がった。