The Light Bulb Series
11/09/2019
「The Light Bulb Series」は、典型的な形である球形を用い、電球をアーキタイプとして考察することで誕生したシグネチャーコレクションであり、驚くほど挑発的なシリーズが展開されています。「現代的なLED電球の全くアイコニック的ではない形に対して、クリティカルな考察を提唱するアイデア」。 James Winesは、彼の建築に関する探究を導いた主要なテーマの中を探りながらこの考えを展開させていきました。これらの題材は、転化、溶解、自然であり、それらは全て「建築的な欠陥」のある状態で、それに形を与えるとともに同時に境界を溶かし、現実について再び考えることにいざないます。実験への意欲、うまく出来る様に、しかし異なるやり方はないのか、これらの内なる声は常にFoscariniにとっても精神の一部でした。
注意深く選択された幾つかの作品で構成され、番号の付いた限定エディション、「The Light Bulb Series」には、電球で表現されたアイコンの異なる5つの解釈が含まれています。デザインの世界について考えることへ私達を招くSITE studioの作品に関するモノグラフを伴い、従って、可能性に関して、他の方法で明かりを創ることは常に考えうることなのです。
Black Light: ランプホルダーが光を放つのに対し、電球は黒くそして「暗い」。機能とパーツのコンセプトが反転しています。
Candle Light:電球の上に立つろうそく:光を創る際の異なる方法と効果の間を結ぶ短路、照明技術における二つの歴史である炎とタングステンが交じり合い、新しい曖昧でパラドックスなオブジェを創り上げています。
Melting Light:溶けている最中の様な、フォトグラムの中で不死化された電球は、形状と液化の中間にあり、移行段階の中で停止されたままゴーストのはかないアイコンとなっています。
Plant Light:自然、小石、大地に浸食された電球、電球としては消滅し、テラリウムと化すのか、それとも電球をコロニー化する植物の球形の鉢となるのでしょうか。
White Light:マトリックス、照明のアーキタイプとなった物体の未だ手のつけられていないベーシックアイコン。
シリーズの全ての作品はFoscariniにより、James Wines自身が彼の愛娘Suzan Winesと共に創作し、このテーマに基づいたバリエーションのシュールな反転の特徴を強調するためにプロジェクトした、特別なトラベリングインスタレーション「Reverse Room」で展示されました。ダークな壁を持つ逆さまで傾いた部屋の中には、モノクロのテーブルと椅子、そしてテーブルタイプの照明器具が天井から顔を出すのに対し、シーリングタイプの照明器具は床から出現します。空間に対する私達の知覚と、刺激的な環境と慣習に対する私たちの返答に挑んでいるかのようです。